未曾有の大震災から早一ヶ月。
被災地の皆様はいまだ過酷な状況が続いている中、我々氣志團にも何かお役に立てる事はないものかと、
團員一同決して出来の良くない頭を突き合わせながら、相談して参りました。
支援物資、寄付、チャリティイベント。
微力ながら参加させて頂いております。
しかし、心だけが逸るばかりの毎日。
"それだけでいいのだろうか?もっとないだろうか?もっとあるんじゃないだろうか?俺達がやるべき事が…。"
そして、ようやく一つの考えに辿り着く事が出来ました。

「今俺達に出来るのは、いや、俺達にしか出来ないのは、不謹慎なぐらい底抜けに馬鹿で明るい歌。
苦笑い、照れ笑い…もうこの際何だっていいので笑ってもらおう!」と。

ご存知かと思いますが、俺達は"持たざる者"の集団です。
特別何かに秀でた才能を持つものは一人としておりません。
それでもステージへの夢を諦めきれませんでした。
そんな我々だからこそ、徹底的に"無駄"を大切にしてきました。
決して生きる為に必要ではない事を全力で表現することによって、そこに"笑い"が生まれる事に気がついたからです。

笑顔は生きる為に必要なもの。
絶対に必要なもの。
でも今我が国には悲しみが多すぎて、被災された方々は勿論の事、非被災者の方々までもが笑顔を失いかけております。

誠に勝手ながら、これは使命だと感じました。
俺達の出番だ、と。
とびきり馬鹿馬鹿しくて、とびきり暑苦しい男達の出番だと。

何の力も無い我々ですが、せめて声の続く限り歌わせてもらいます。
息が続く限り踊らせてもらいます。力の限り叫ばせてもらいます。

俺達の中で最も熱く、強く、ハッピーな曲を、俺達の中で最も勇気を込めた曲を。

その曲の名は「スタンディング・ニッポン」。
これは2003年に発売した3rd Singleの歌詞を一部変更し、新たにレコーディングし直したものです。

併せて、かねてよりこの楽曲を応援歌として使用して下さっているプロサッカークラブ「ベガルタ仙台」へのエールの交換として、
「スタンディング・センダイ」も制作致しました。

また、レコーディングには我々の師匠・阿部義晴大兄にもご参加頂きました。

そしてこの楽曲をavex traxとSony Music Artists、そして古巣EMI MUSICからのご厚意を受け、この度無料配信をする運びとなりました。

ご協力頂いた皆々様には感謝感謝であります。

どうか皆様、是非ともダウンロードしまくって下さい。

こんなちっぽけな俺達の精一杯が、日本全国の笑顔化に少しでも貢献できれば、これ以上に幸せな事はありません。

Pray for JAPAN.
Action for JAPAN.

氣志團 綾小路 翔